上手に写真を撮る!写真の基本構図10種
上手く写真を撮るためにまず意識するのが「構図」です。構図とは、絵画・写真などで芸術表現の要素をいろいろに組み合わせて、作品の美的効果を出す手段です。被写体の配置バランスが良くなり、「見せたいもの」がより伝わるようになります。トリミングする際意識していきましょう!
何がメイン!?「構図」の前に大事なこと
様々な構図で撮影する前に、まず抑えておくべき事は、被写体としての「主役が何か」です。それ以外のものはできるだけ目立たせないように、パッと見で何の写真なのかがわかるのが大事です。スマホでテーブルにある料理を撮るだけでも、その他の料理以外のモノが写りこんでいるだけで、そちらに気を取られてしまいます。周りに配置させる場合でもどういった意図でかを事前に設定することが重要となります。よく料理の写真には飾りの花やワインボトル、ドリンクグラスなどと一緒に写っていたりしますが、世界観を演出するものやメッセージ的なもの以外は写らないようにするか、ぼかすようにすると良いでしょう。
横構図と縦構図の使い分け
人間の目で見やすく自然なのは横構図で、web画像は横構図が見やすいです。横構図は広がりやダイナミック感を出したい風景写真に向き、縦構図は奥行を表現したり、メインとなる被写体を強調させる効果があります。スクエア構図は普通に撮影してからトリミングすると良いです。どっちか迷ったら横と縦と2種類の構図で撮影しちゃいましょう!
写真の基本構図10種
1. 三分割法
写真の縦・横を3分割し、線上もしくは線の交点に被写体をおく構図です。被写体を真ん中からずらすことにより、空間に広がりが生まれ、その場の雰囲気が伝わりやすくなる写真になります。人物や風景、テーブルフォトなどさまざまなシーンで使える構図です。
2.日の丸構図
被写体を大きく写したり、被写体以外の背景をぼやかすなどすると、被写体がより強調されます。構図を意識せずに撮影している初心者の方がやってしまいがちな構図で、単に中心に被写体を置くだけでは平凡な写真になり、素人感丸出しだと笑われる対象になりやすいですが、立派な構図技法の1つであり、正しく使えばインパクトのある写真に仕上げることも可能です。
3.放射線構図
「放射線構図」とは、ある一点から複数の線が放射状に伸びていく構図のことです。道路や電車、建物の広い内観など、手前から奥への距離感を使い奥行きや広がりを感じることができるため、躍動感、迫力を与えることができます。
4.対角線構図
被写体を対角線上に置いて全体のバランスをよくして「奥行き」や「躍動感」を出す構図です。対角線構図とは、下の図のようにフレームの隅から対角線上に線を引き、その線に沿って被写体を配置する考え方です。被写体を線に乗せながら撮影する方法や、カメラ自体を傾けて撮る方法などいろいろあります。対角線上の線に被写体を乗せたり、境界を配置したりします。斜めに配置すればよいだけですが、水平線上の対象物は無理に対角線にする必要はありません。
5.二分割法
写真を二分割したように上下左右で景色や被写体を切り替える構図です。境目が写真の中心にまっすぐに入ることにより、「安定感」のある写真になります。街並みや自然の風景などによく使われる構図です。注意するのは水平と垂直。
6.シンメトリー構図
上下・左右が対称になる構図です。建築物や鳥居、水面に映った風景、水平線上の大きな木などで活用できます。日の丸構図やモールの内観のような場面では放射線構図と同効の構図にもなります。シンメトリー構図は対称性を表現する構図で、安定感があります。
7.アルファベット構図 曲線構図
アルファベットの「S」や「C」などの文字の形を写真の中に作り出す構図で、曲線的なものを配置することをいいます。曲がりくねった道や、テーブルの上に置かれた丸いお皿など、曲線を活かした写真を撮りたいときに意識したい構図で「動き」や「遠近感」「なめらかさ」を出すことができます。
8.サンドイッチ構図
被写体を何かでサンドイッチのように挟むことで、挟まれた「被写体を目立たせる」ことができる構図です。被写体を挟むモノをぼやかすことで、どこからか覗いているような雰囲気を作ることができ、自然に目立たせたいものに目線を誘導させることができます。挟み込むことで余計なものを隠せて、メインの被写体のみを際立たせることができるのです。基本的にメインの被写体を撮影する際に挟むものは見当たらないですが、回り込んだりして様々な角度から被写体を見ると発見できそうです。
9.トンネル構図
サンドイッチ構図と似て被写体のまわりを囲むことで「被写体を強調させる」ことができる構図です。まわりをぼやかしたり暗くしたりすることで、被写体に注目させながら雰囲気のある写真にすることができます。
10.三角構図
正三角形でなくとも、三角形の大きさや形などは被写体や構造に合わせて変化します。底辺を水平に地を大きく、天を小さくする構図であれば、どっしりとした「安定感」や「安心感」を与えることができる撮り方です。ビル・お寺などの建築物や、広大な景色などは三角形構図になっていることが多いです。並木道など「奥行き」や「遠近感」を出すときにも意識したい構図で、放射線構図やシンメトリー構図と近親です。
意識するポイント6つ
構図以外にも、印象的で雰囲気つくるコツはいくつかあります。以下事例を参考にいろいろ試してみましょう!
視点を変える アングルを変える
写真を撮るときに自分の背の高さ、目線のまま撮るのではなく、視点の高さや角度を変えて撮ってみると全く違う写真となります。地面に置いて撮ったり真上から下を見下ろすように撮ってみたりしてみましょう。
手前にあるものをぼかす
メインだけをそのまま撮るよりも手前に花を持ってきたりして、ぼかしがあることで奥行き感やご紹介した構図の効果も出てさらに違った印象の写真になります。
逆光、影、反射の配置をみる
影や反射などを構図の配置としてみることで雰囲気も全く変化していきます。人や花木の影や、雨の上がったあとの水たまりの反射など実物だけでなく目に映る光の世界全てです。逆光により被写体自体が影っぽくなることでより違った印象となります。
被写体の長高や厚さをみる
何を撮るかによって、どの視点でどの角度で撮るかを色々フットワークを使い見てみましょう!肉厚く背の高いハンバーガーや山盛りのサラダなどは上からではなく横や斜め上から撮ることでボリューム感も伝わります。
ピザや目玉焼きホッケの開きなど高さがないものであれば、良く見えるように真上や高めの角度で撮るとうまく伝わります。厚みのない被写体は地味な印象になりがちなので、斜めの逆光でトッピングのツヤや影をつくり撮ってみると良いです。鮮やかな色見やより艶感や汁感を見せるためにアップで撮るのも良いでしょう。
コントラスト強めを合わせる
真っ青な空と鮮やかな緑、鮮やかな緑の葉っぱと鮮やかな花、ハッキリした鮮やかな色同士を組み合わせると可愛くてポップな印象が表現できます。
白黒やセピア、色々なモノトーンにする
無機質な感じやレトロな雰囲気を表現したい時は白黒、モノトーンで撮ってみるのも面白いです。カメラやスマホの設定を変えて撮影することもできますし、スマホでも撮影済みの写真を一瞬で白黒に編集することもできます。(彩度をゼロにするだけ)モノトーンではさらに光や影の強さ、モノトーンの色の強さを意識していくとさらに印象も変わっていきます。
まとめ
今回は10種類を順番にご紹介していきましたが、実際に撮影してみると1種類の構図だけを選ぶというわけではなく、様々なポジショニングを選択できることに気づくことができます。料理の写真を撮る際にメイン料理を三分割構図で手前に配置し、その対角線上にサブメニューのお皿を配置したり、斜め45度で逆光を当て影を作ったり立体感を出したりします。その他にも基本の構図を意識しながらフットワーク軽く様々なアングルで撮る事で光や影、手前のオブジェクトをぼかし遠近感を出すなどその場その場で全く新しい発見があります。その発見自体を楽しんでいくことができるのが写真です(^^)/楽しんだついでにオシャレな写真が出てきたらSNSなどで配信するなどしてみてください。
SERCH
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